【ウォシュレット交換完全ガイド】費用はいくら?DIYと業者依頼を徹底比較!選び方から手順まで
長年使ってきたウォシュレットの調子が悪い、あるいは古くなったので新しいものにしたい。そう考えたときに、多くの方が「交換費用はいくらかかるんだろう?」「自分でやれば安く済むのかな?」という疑問に突き当たります。
DIYが得意な方なら「自分で交換して費用を節約したい」と思うでしょう。しかし、水回りの作業は未経験で、「失敗して水漏れでも起こしたら、かえって高くつくのでは…」という不安もよぎります。一方で、業者に頼むのは安心ですが、費用がどれくらいかかるか分からず、一歩踏み出せない方も多いでしょう。
このジレンマ、とてもよく分かります。
この記事は、そんなあなたのための「ウォシュレット交換の完全ガイド」です。この記事を最後まで読めば、以下のすべてが明確になります。
- あなたに最適な交換方法(DIYか業者依頼か)が明確に判断できる
- 総費用を正確に把握し、無駄のない予算が立てられる
- ご自宅のトイレにぴったりの製品を選び、安全に交換する方法がわかる
もう一人で悩む必要はありません。費用、手順、製品選びのすべてを網羅したこのガイドを参考に、後悔のないウォシュレット交換を実現しましょう。
※古いウォシュレットの処分方法に迷っている方は、まずはこちらの記事をご確認ください。
ウォシュレットの処分方法についてはこちら
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まずはここから!ウォシュレット交換、DIYと業者依頼どちらを選ぶべき?
ウォシュレット交換を成功させる最初のステップは、「DIYで行うか」「専門業者に依頼するか」を冷静に判断することです。費用を抑えたい気持ちと、失敗したくないという気持ち、どちらを優先するかはあなたのスキルや状況によって変わります。まずは、ご自身がどちらのタイプに当てはまるか、客観的にチェックしてみましょう。
DIYが向いている人の特徴とセルフチェックリスト
DIYでの交換は、コストを大幅に削減できる魅力的な選択肢です。しかし、それには一定のスキルと準備、そして「自己責任」が伴います。以下の特徴に当てはまり、チェックリストの項目をクリアできるか確認してみましょう。
【DIYが向いている人の特徴】
- 工具(モンキーレンチなど)の基本的な使い方を知っている
- 棚の組み立てなど、説明書を見ながら作業することに慣れている
- 平日の昼間など、2〜3時間まとまった作業時間を確保できる
- 万が一水漏れなどのトラブルが起きても、冷静に対処できる自信がある
- 作業の結果(成功も失敗も)を自己責任として受け入れられる
【ウォシュレット交換DIY セルフチェックリスト】
| チェック項目 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 1. トイレ内にアース付きコンセントはありますか? | ☐ | ☐ |
| 2. 止水栓は手で、またはマイナスドライバーでスムーズに回せますか? | ☐ | ☐ |
| 3. 現在のトイレは、便器・タンク・便座が分かれている「組み合わせ便器」ですか? | ☐ | ☐ |
| 4. 作業スペースは十分にありますか?(便器の左右に肩幅以上の空間) | ☐ | ☐ |
| 5. 万が一のトラブル時に相談できる人や業者にあてはありますか? | ☐ | ☐ |
<判定>
すべて「はい」にチェックが付いた方は、DIYに挑戦する準備が整っている可能性が高いでしょう。ただし、「いいえ」が一つでもあったり、少しでも不安を感じたりする場合は、無理せず業者への依頼を検討しましょう。
業者依頼が賢明なケース【水漏れ・失敗リスクを避けたい人へ】
費用はかかっても、「安心」と「確実性」を最優先したいなら、迷わず専門業者に依頼するのが賢明です。特に以下のようなケースでは、プロに任せるメリットが非常に大きくなります。
- 水回りの作業がまったくの初めてで不安
- DIYに時間をかけられない、忙しい
- 賃貸住宅に住んでいる(※原則、大家さんや管理会社の許可が必要)
- トイレが古い、または特殊な形状をしている
- 絶対に失敗したくない、水漏れなどのリスクを完全に避けたい
DIYでの最大の失敗リスクは「水漏れ」です。接続部のわずかなミスが、床下への浸水や、マンションの場合は階下の部屋への水漏れ事故につながる可能性があります。そうなると、数万円の修理費や、場合によっては数十万円単位の損害賠償が発生することも。
数千円の工事費を節約しようとした結果、その何十倍もの出費につながるリスクを考えれば、プロに依頼することは「安心を買う」ための賢い投資と言えるでしょう。
【費用・リスク・安心感】DIY vs 業者依頼のメリット・デメリット早見表
ここまで解説した内容を、一覧で比較してみましょう。ご自身の状況と照らし合わせ、最適な選択をするための参考にしてください。
| 比較項目 | DIY | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 総費用 | 安い(本体+工具・処分費) | 高い(本体+工事費・処分費) |
| 作業時間 | 長い(初心者で2〜3時間) | 短い(プロなら30分〜1時間) |
| 失敗リスク | 高い(水漏れ、破損など) | ほぼゼロ |
| 保証 | なし(自己責任) | あり(工事保証が付く場合が多い) |
| 精神的負担 | 大きい(失敗への不安) | 小さい(すべてお任せで安心) |
| 確実性 | △ | ◎ |
ウォシュレット交換の費用相場を徹底解説【総額でいくらかかる?】
交換方法の方向性が決まったら、次に気になるのは具体的な費用です。ウォシュレット交換にかかる総費用は、大きく分けて「①ウォシュレット本体価格」「②工事費または工具代」「③古い製品の処分費」の3項目で構成されます。それぞれの相場を詳しく見ていきましょう。
【DIY】自分で交換する場合の費用内訳(本体価格+工具代+処分費)
DIYの場合、プロに支払う工事費がかからないため、費用を大幅に抑えることができます。
| 費用項目 | 金額相場 | 備考 |
|---|---|---|
| ①ウォシュレット本体価格 | 15,000円~80,000円 | 機能やモデル(貯湯式/瞬間式)によって大きく変動します。 |
| ②工具代 | 2,000円~5,000円 | モンキーレンチやドライバーなど。既に持っていれば0円です。 |
| ③古い製品の処分費 | 500円~2,000円 | 自治体の粗大ゴミとして出す場合の費用です。 |
| 総費用(目安) | 17,500円~87,000円 | – |
本体価格が費用の大部分を占めます。ネット通販やホームセンターのセールなどを利用すれば、さらに安く購入できる可能性があります。
【業者依頼】プロに頼む場合の費用内訳(本体価格+基本工事費+追加工事費)
業者に依頼する場合、本体価格に加えて工事費がかかります。料金体系は業者によってさまざまですが、一般的な相場は以下の通りです。
| 費用項目 | 金額相場 | 備考 |
|---|---|---|
| ①ウォシュレット本体価格 | 15,000円~80,000円 | 業者によっては割引価格で提供している場合もあります。 |
| ②基本工事費 | 8,000円~15,000円 | 既存便座の取り外し、新品の取り付け、給水管接続など。 |
| ③古い製品の処分費 | 1,000円~3,000円 | 工事費に含まれている場合と、別途必要な場合があります。 |
| 総費用(目安) | 24,000円~98,000円 | – |
【注意!】追加工事費が必要になる主なケース
ご自宅のトイレの状況によっては、基本工事費以外に追加の費用が発生することがあります。見積もりを取る際に必ず確認しましょう。
| 追加工事の内容 | 費用相場 | どんなときに必要? |
|---|---|---|
| コンセントの増設・移設 | 10,000円~30,000円 | トイレ内にコンセントがない、または位置が遠い場合。 |
| 給水管の加工・延長 | 5,000円~15,000円 | 止水栓の位置が特殊で、付属のホースでは届かない場合。 |
| 特殊な便器からの交換 | 5,000円~ | 一体型トイレからの交換など、作業が複雑になる場合。 |
依頼先で費用は変わる? 家電量販店・ホームセンター・専門業者を比較
ウォシュレット交換を依頼できる業者は主に3種類あります。それぞれに特徴があるため、ご自身の希望に合った依頼先を選びましょう。
| 依頼先 | 工事費の目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 家電量販店 (ヤマダ電機、エディオン等) |
8,800円~ | ・ポイントが貯まる、使える ・製品と工事をセットで依頼できる ・独自の長期保証がある場合も |
・工事は下請け業者が行うことが多い ・繁忙期は工事まで時間がかかることも |
| ホームセンター (カインズ、DCM等) |
10,000円前後 | ・比較的安価なオリジナルモデルがある ・他の買い物ついでに相談できる |
・専門性は水道専門業者に劣る場合がある ・工事は下請け業者が行うことが多い |
| 水道専門業者 (トイレ専門チーム等) |
8,000円~ | ・技術力が高く、どんな状況にも対応可能 ・トラブル時の対応が迅速 ・即日対応してくれる場合も多い |
・ポイント還元などはない ・業者によって技術や料金に差がある |
【裏ワザ】本体を安く買って、取り付けだけプロに依頼する
「本体はネットで安く買いたいけど、取り付けは不安…」という方は、「施主支給」という形で取り付け作業だけを専門業者に依頼する方法もあります。ただし、業者によっては対応していない場合や、割高になるケースもあるため、事前に確認が必要です。私たちトイレ専門チームでは、もちろん施主支給での工事も歓迎しておりますので、お気軽にご相談ください。
【初心者でも安心】ウォシュレット交換DIYの完全手順と注意点
DIYでの交換を決めた方へ。ここからは、安全に作業を進めるための具体的な手順と失敗しないための注意点を、詳しく解説します。作業時間の目安は、初心者の方で2〜3時間ほど。焦らず、一つ一つの手順を確実にこなしていきましょう。何よりも安全第一です。
STEP0:作業前に必須!必要な工具と準備物チェックリスト
作業を始めてから「あれがない!」と慌てないように、事前にすべて揃えておきましょう。
【必須の工具】
- モンキーレンチ:ナットを締めたり緩めたりする必需品。口径を調整できるタイプが一つあると便利です。
- プラスドライバー、マイナスドライバー:便座の固定や止水栓の開閉に使います。
- バケツと雑巾:給水ホースを外したときに残った水を受け止めたり、床を拭いたりするのに使います。
【あると便利なもの】
- シールテープ:配管の接続部分に巻くことで、水漏れを予防します。数百円で購入できるので、準備しておくと安心です。
- ゴム手袋:衛生面やケガ防止のために。
- 懐中電灯やヘッドライト:トイレの裏側など、暗くて見えにくい場所での作業に役立ちます。
STEP1~7:【写真で解説】ウォシュレット取り付け7つの手順
準備が整ったら、いよいよ作業開始です。各ステップを写真でイメージしながら進めていきましょう。
STEP 1:電源を抜き、止水栓を閉める【最重要】
感電防止のため、まず最初に古いウォシュレットの電源プラグを抜きます。
次に、トイレの給水を止めます。タンクにつながる給水管の途中にある止水栓を、マイナスドライバーか硬貨を使って時計回りに、回らなくなるまで閉めます。
【ポイント】水が止まったか確認するため、一度レバーを引いてタンクの水を流してみましょう。新たに給水されなければOKです。
STEP 2:給水ホースと古い便座を取り外す
モンキーレンチを使って、タンクと止水栓につながっている給水ホースのナットを緩めて取り外します。このとき、ホース内に残った水がこぼれるので、必ずバケツで受け止めてください。
次に、便器の裏側にあるナットを緩めて、古い便座を真上に持ち上げて取り外します。長年の汚れが溜まっているので、この機会にきれいに掃除しておきましょう。
STEP 3:ベースプレートを取り付ける
新しいウォシュレットに付属している「ベースプレート」を便器に取り付けます。便器の穴にゴム製の部品を差し込み、その上からプレートを置いてネジで固定します。このプレートが本体の土台になります。
【ポイント】 この時点では完全に締めず、少し動かせるくらいに仮止めしておくと、後の位置調整が楽になります。
STEP 4:給水用の分岐金具を取り付ける
止水栓に、新しいウォシュレットに付属の「分岐金具」を取り付けます。ここが水漏れの最も起こりやすい箇所なので、慎重に作業しましょう。
【ポイント】接続部分には、必ず新しいパッキンを入れます。古いパッキンは再利用しないでください。不安な方は、ネジ山にシールテープを2〜3周時計回りに巻きつけてから締めると、水漏れ防止効果が高まります。
STEP 5:新しい給水ホースを接続する
分岐金具と、トイレタンクの給水口を、付属の新しい給水ホースで接続します。ナットはまず手で締め、最後にモンキーレンチで軽く(1/4回転ほど)増し締めします。締めすぎはパッキン破損の原因になるので注意してください。
STEP 6:ウォシュレット本体をセットし、ホースを接続する
STEP3で取り付けたベースプレートに、ウォシュレット本体を「カチッ」と音がするまでスライドさせてはめ込みます。
次に、ウォシュレット本体側の給水口と、STEP4で取り付けた分岐金具を、専用の給水ホースで接続します。こちらも締めすぎに注意してください。
STEP 7:止水栓を開けて動作確認【最終チェック】
すべての接続が終わったら、止水栓を反時計回りにゆっくりと開けます。
接続したすべての箇所(分岐金具、ホースの付け根など)から水漏れがないか、指や乾いたティッシュで念入りに確認します。
水漏れがなければ、電源プラグをコンセントに差し込み、実際に洗浄ボタンなどを押して、各機能が正常に作動するか確認しましょう。問題がなければ、作業完了です!
ここで失敗する!DIYでよくあるトラブルと回避のコツ(水漏れ・固着ナット)
慎重に作業しても、予期せぬトラブルは起こり得ます。特によくある失敗例と、その回避策を知っておきましょう。
- トラブル1:水漏れ
- 原因:ナットの締め付け不足、締めすぎによるパッキンの破損、シールテープの巻き方が不適切。
- 回避策:ナットは「手で固く締めた後、工具で少しだけ増し締め」が基本です。シールテープは必ずネジの進行方向(時計回り)に巻きましょう。止水栓を開けた後は、5分ほど様子を見て、じわじわと漏れてこないか徹底的に確認してください。
- トラブル2:ナットが固着して外れない
- 原因:長年の使用によるサビや水垢で、古い便座や給水管のナットが固まってしまっている。
- 回避策:絶対に力任せに回さないでください。配管や便器そのものを破損させる危険があります。ナット専用の潤滑スプレーを吹き付けてしばらく待つと、緩むことがあります。それでも外れない場合は、無理せずDIYを中断し、プロの業者に相談するのが最も安全で賢明な判断です。ここで無理をすると、修理費用が交換費用をはるかに上回る可能性があります。
プロに任せて安心!信頼できる業者の選び方と依頼のポイント
「やっぱり自分でするのは不安…」「トラブルが怖い」と感じた方は、専門業者に依頼するのが一番です。しかし、業者ならどこでも良いというわけではありません。残念ながら、中には高額な請求をする悪質な業者も存在します。ここでは、安心して任せられる優良業者の見極め方をご紹介します。
【独自情報】水道局指定業者に聞く、優良業者の見極め方
信頼できる業者を選ぶ上で最も重要な指標の一つが「水道局指定工事事業者(指定給水装置工事事業者)」であるかどうかです。これは、各自治体の水道局が「適正な工事ができる技術と知識を持っている」と認めた業者にのみ与えられる資格です。この資格を持つ業者は、信頼性が非常に高いと言えます。
私たちトイレ専門チームも、もちろん各自治体から認定を受けた水道局指定工事事業者です。プロの視点から、優良業者を見極めるための3つのチェックポイントをお教えします。
- 料金体系が明確で、作業前に見積もりを提示してくれるか
- 「出張費・見積もり無料」を明記しているか。
- 作業を始める前に、必ず作業内容と料金を記載した書面の見積もりを提示してくれるか。
- 見積もり後のキャンセル料がかからないか。
- 実績が豊富で、口コミの評価が高いか
- 公式サイトに具体的な施工事例が多数掲載されているか。
- GoogleマップやSNSなど、第三者からの客観的な口コミ評価は高いか。
- 万が一のトラブルに備えた保証や保険に加入しているか
- 工事後の保証(例:「施工後1年間の水漏れは無償対応」など)があるか。
- 第三者賠償責任保険に加入しているか。(万が一、工事で家財を傷つけられた場合などに補償されます)
これらのポイントを確認するだけでも、悪質な業者に当たるリスクを大幅に減らすことができます。
依頼から工事完了までのスムーズな流れ
初めて業者に依頼する方のために、一般的な流れをご紹介します。これを知っておけば、当日もスムーズです。
- STEP1:問い合わせ・相談
電話やウェブサイトのフォームから、状況を伝えて相談します。このとき、ウォシュレットの型番やトイレの状況を伝えると話がスムーズです。 - STEP2:訪問・現地調査・見積もり
スタッフが訪問し、トイレの状況を実際に確認します。その上で、最適な製品の提案や、工事内容、総額を記載した正式な見積書を提示してくれます。 - STEP3:契約・作業日の決定
見積もりの内容に納得できれば契約し、工事日を決定します。 - STEP4:交換作業
当日はプロのスタッフが迅速・丁寧に作業を行います。時間は30分~1時間程度で完了することがほとんどです。 - STEP5:動作確認・支払い
作業後、依頼者立ち会いのもとで水漏れがないか、正常に動作するかを確認します。問題がなければ支払いをして完了です。
後悔しないウォシュレットの選び方【我が家にぴったりの一台を見つける】
交換方法が決まったら、次はいよいよ製品選びです。今のウォシュレットは機能が非常に豊富で、価格帯もさまざまです。どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、あなたのライフスタイルや予算に合った、最適な一台を見つけるためのポイントを解説します。
失敗しないための第一歩!自宅トイレのサイズ・タイプの適合確認方法
デザインや機能だけで選んでしまい、「いざ取り付けようとしたらサイズが合わなかった…」というのが最悪の失敗パターンです。これを防ぐため、購入前に必ず以下の2点を確認してください。
- 便器のサイズを確認する
便器には、「レギュラーサイズ(標準)」と「エロンゲートサイズ(大型)」の2種類があります。便座の取り付け穴から便器の先端までの長さを測りましょう。- 約44cm → レギュラーサイズ
- 約47cm → エロンゲートサイズ
最近のウォシュレットは兼用タイプも多いですが、念のため確認しておくと安心です。
- トイレのタイプを確認する
ウォシュレットの交換が可能なのは、基本的に「組み合わせ便器」(便器・タンク・便座がそれぞれ独立しているタイプ)です。便器とウォシュレットが一体になっている「一体型トイレ」や、タンクがない「タンクレストイレ」は、便座のみの交換ができない場合が多いので注意が必要です。
【貯湯式vs瞬間式】機能と電気代で比較!どっちがお得?
ウォシュレットには、お湯を作る方式によって「貯湯式」と「瞬間式」の2種類があります。これは価格とランニングコストに大きく関わる重要なポイントです。
| タイプ | 仕組み | メリット | デメリット | 本体価格 | 年間電気代(目安) | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 貯湯式 | 内蔵タンクにお湯を貯めて保温 | ・本体価格が安い | ・お湯を使い続けると湯切れする ・常に保温するため電気代が高め ・タンクがある分、デザインが厚め |
安い (1.5万〜4万円) |
高い (約4,000〜5,500円) |
・初期費用を抑えたい人 ・使用頻度が少ない人 |
| 瞬間式 | 使用する瞬間にお湯を作る | ・湯切れの心配がない ・使うときだけ電気を使うので省エネ ・デザインがスリムでスタイリッシュ |
・本体価格が高い | 高い (3万〜8万円以上) |
安い (約1,500〜2,500円) |
・ランニングコストを抑えたい人 ・家族が多く使用頻度が高い人 ・デザイン性を重視する人 |
主要メーカー(TOTO・LIXIL・パナソニック)の特徴とおすすめモデル
国内シェアの高い主要3社の特徴を知ることで、製品選びがさらにスムーズになります。
- TOTO(トートー)
「ウォシュレット」の生みの親であり、圧倒的なブランド力と信頼性を誇ります。「きれい除菌水」によるノズルや便器の自動除菌機能など、清潔さにこだわる技術が魅力。- おすすめモデル:アプリコットシリーズ(高機能)、Sシリーズ/SBシリーズ(基本機能)
- LIXIL(リクシル)/ INAX(イナックス)
便器のフチをなくした「フチレス形状」や、新品の輝きが続く「アクアセラミック」など、掃除のしやすさに定評があります。ノズルが2本ある「レディスノズル」も特徴的。- おすすめモデル:New PASSO(パッソ)シリーズ(高機能)、KA/KBシリーズ(基本機能)
- Panasonic(パナソニック)
家電メーカーならではのユニークな機能が豊富。「泡コート」で飛びハネを抑えたり、「ナノイーX」でニオイを抑制したりと、快適性を高める技術が人気です。- おすすめモデル:ビューティ・トワレ AWMシリーズ(泡コート搭載)、RSTKシリーズ(基本機能)
これって故障?ウォシュレットの修理と交換の判断基準
「水漏れする」「温水が出ない」といった不具合が出たとき、修理すべきか、それとも思い切って交換すべきか迷いますよね。費用対効果で損をしないための判断基準をご紹介します。
交換を検討すべきサインは、主に「使用年数」と「修理費用」です。
- 使用年数:7年以上
ウォシュレットの設計上の標準使用期間(寿命)は7年〜10年とされています。7年以上使用している場合、一度修理しても、すぐに別の箇所が故障する可能性があります。10年を超えている場合は、部品の供給が終了していることも多く、交換が賢明です。 - 修理費用:20,000円以上
簡単な部品交換なら1万円前後で済みますが、基盤の交換などになると2〜3万円以上かかることも。新しいウォシュレットが3万円前後から購入できることを考えると、高額な修理費を払うよりは、最新の省エネモデルに交換した方が長期的にお得になるケースが多いです。
【修理で済む可能性が高いケース】
- ノズルが出てこない、戻らない(部品交換で対応可能な場合)
- リモコンのボタンが反応しない(リモコンの故障・交換)
- 使用年数が5年未満で、軽微な不具合
【交換がおすすめのケース】
- 本体のすき間から水漏れしている(内部の電気系統故障の危険性)
- 使用年数が7年を超えている
- 修理の見積もりが2万円を超えた
- 焦げ臭いニオイがする
判断に迷った場合は、一度専門業者に見積もりを依頼し、修理費用と新品への交換費用を比較検討するのがおすすめです。
まとめ:最適なウォシュレット交換で快適なトイレ空間を手に入れよう
ウォシュレットの交換は、一大決心が必要なように思えますが、ポイントを押さえれば誰でも最適な選択をすることができます。
この記事の要点をもう一度おさらいしましょう。
- DIYか業者か?:コストを最優先し、工具の扱いに慣れているならDIYも可能。ただし、少しでも不安があるなら、水漏れなどの高額なリスクを避けるために業者依頼が賢明です。
- 費用はいくら?:DIYなら総額2万円弱から、業者依頼なら3万円弱からが目安。ただし、トイレの状況によっては追加工事費がかかることも。
- 製品選びのコツは?:まずは自宅の便器に適合するかの確認が最優先です。その上で、初期費用が安い貯湯式か、ランニングコストが安く高機能な瞬間式か、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
最も重要なのは、ご自身のスキルと状況を冷静に判断し、無理をしないことです。DIYに挑戦するのも素晴らしい経験ですが、プロに任せる安心感は何物にも代えがたい価値があります。
「自分での判断が難しい」「どの製品がいいか相談したい」「とりあえず見積もりだけ知りたい」
もしそうお考えでしたら、ぜひ私たち「トイレ専門チーム」にご相談ください。水道局指定工事事業者として、専門知識豊富なスタッフがあなたのトイレに最適なプランを無料でご提案します。無理な営業は一切いたしませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
賃貸マンションでも交換できますか?
トイレにコンセントがなくても交換できますか?
古いウォシュレットはどうやって処分すればいいですか?
- 自治体の粗大ゴミとして出す:最も一般的な方法です。お住まいの自治体のルールに従って処分してください。費用は500円~2,000円程度です。
- 家電量販店や業者に引き取ってもらう:新しい製品を購入した店舗や、交換を依頼した業者に引き取りを依頼できる場合があります。(有料)
- 不用品回収業者に依頼する:他の不用品とまとめて処分したい場合に便利です。

